命短し、母へ。
私は後悔してます。
母が入院して2週間。
酸素濃度が低い、それが心配で入院させたはずが86歳の母の身体はボロボロだったことが判明しました。
腰が痛い痛いという母。
いつものことだろうと、あまり真剣に痛みを聞いてあげなかった私。
実は骨折だらけだったことが判明。
そのためなのか、無呼吸症候群になっていることもわかりました。
体のあちこちが故障して、いつどうなるかわからないとのこと。
86歳という年齢は女性としてのちょうど平均寿命。
骨折だらけの痛みを和らげるための薬の副作用はまさに命の選択なんです。
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命短し母へ後悔している私の今の心情
まさか、こんなに母の体がボロボロだとは思わずに、
「自分のことは自分でわかっておきなさいよ!」
と、いらいらして送りだした入院。
私を「どちらからいらしたの?」と言うほど何もわからなくなった母親。
子供は何人産んだの?
と私が聞けば、「私は子供を産んでませんよ」
と答えるほど認知が進んだ母。
それでも、日々の介護でいらいらし母に怒鳴ってしまった私。
そのまま入院。
なんて酷い娘だったんだと後悔しっぱなしです。
今の母の状態は、無呼吸症候群で急変する可能性も低くはないとのこと。
また、平均寿命でいると言うことは臓器そのものが老化しているという事。
命短し母親。
私はなんて冷たい娘だったのだろう。
命が尽きる前に会えるのかな?
会えたら、良い娘で見つめてあげよう。
薬の選択は命の選択
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体の痛みをとるための薬は、強力なほど腎臓に悪影響があります。
強い鎮痛剤で痛みは緩和できても、嘔吐や食欲不振で体が衰弱していきます。
弱い鎮痛剤だと痛みが残り続けます。
どっちをとったら良いか?
それは医師が決めることではなく、家族が決めること。
とにかく、痛みと苦しみを取って欲しい。
でも、逆を言えば他の臓器に負担をかけることにもなります。
腎臓を悪くすれば、透析もあり得るとのこと。
まさに命の選択。
母が生きるために考えたこと
薬はいろいろ飲んでいるので、他の臓器に負担がかかり、治療はしているけど副作用の懸念や、誤嚥性肺炎などの心配もあります。
母が今後辛くなく生きるためには、治療のために副作用で衰弱するのは命を短くしているとも言えるので、最低限の治療でとお願いしました。
母86歳、女性の平均寿命真っ只中を思うと、本当に平均寿命ってあるんだなと感じ取り、命の尊さを改めて娘として身近に感じています。
痛みなし、苦痛なしの治療もそう簡単ではないことも知りました。
いつか自分も通る道。
考えてみたら、母親と私は24歳しか違わないのです。
ということは、24年後の私も今の母親のようになることも想定しなくてはなりません。
24年なんてあっという間です。
だって、24年前がついこの前だったんですから。
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